デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村松江」の解説
中村松江(4代) なかむら-まつえ
文化11年生まれ。3代中村歌右衛門の養子で中村玉之助と名のる。文政元年大坂角の芝居で初舞台。天保(てんぽう)2年中村梅花と改名,座本となる。6年4代を襲名。若女方の花形として評判をえたが,天保6年2月15日22歳で早世した。前名は中村梅助。俳名は梅花,梅芝。屋号は京扇屋。
中村松江(2代) なかむら-まつえ
5代市川団十郎の門弟。安永4年(1775)江戸中村座で初舞台。天明4年より若女方としてつとめる。寛政10年京都へいき,享和2年2代松江を襲名。文化(1804-18)初年ごろ死去したとされる。前名は市川光蔵。