デジタル大辞泉 「中酒」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐しゅ【中酒】 1 《酒に中あたる意》酒を飲みすぎて体調・気分がすぐれないこと。2 食事をしながら飲む酒。また、茶の湯の会席で出す酒。「―には古酒を、いやといふほど盛るならば」〈虎明狂・福の神〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「中酒」の意味・読み・例文・類語 ちゅう‐しゅ【中酒】 〘 名詞 〙① 酒宴の途中。〔史記‐樊噲伝〕② 食膳に供される酒。食事をしながら飲む酒。[初出の実例]「今朝於二東隣一朝飡相伴、中酒及二大飲一仍令二遅参一了」(出典:実隆公記‐文明一七年(1485)一〇月五日)「さて中酒には古酒を、いやと言ふほど盛るならば」(出典:虎明本狂言・福の神(室町末‐近世初))③ 茶の湯の会席で出す酒。また、会席料理で飲む酒。[初出の実例]「古田織部の数寄に出さるるほどの物をば〈略〉中酒に座敷へ用ひられつる盃までもなべて人、織部盃といひふるる」(出典:咄本・醒睡笑(1628)三)④ 食後に飲む酒。[初出の実例]「飯後飲、謂二之中酒一。古経曰、不レ酔不レ醒」(出典:酒茶論(1576))⑤ 酒を飲みすぎてあてられること。酒に中毒すること。[初出の実例]「中酒は又傷酒とも云ふ〈略〉昏睡して人事を省せず」(出典:内科秘録(1864)七)[その他の文献]〔李廓‐落第詩〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例