古酒(読み)コシュ

デジタル大辞泉 「古酒」の意味・読み・例文・類語

こ‐しゅ【古酒】

長い間熟成させた酒。
清酒で、当年に醸造した新酒に対して、前年の酒。また、3年以上貯蔵した日本酒。長期熟成酒。 秋》「菊作る労―を酌むいとまかな/東洋城
[類語]酒類さけるい酒類しゅるい般若湯アルコール御酒お神酒銘酒美酒原酒地酒忘憂の物醸造酒蒸留酒混成酒合成酒日本酒清酒濁酒どぶろく濁り酒生酒新酒樽酒純米酒灘の生一本本醸造酒吟醸酒大吟醸冷や卸し屠蘇とそ甘露酒卵酒白酒甘酒焼酎泡盛ビール葡萄酒ワインウイスキーブランデーウオツカラムテキーラジン焼酎リキュール果実酒梅酒薬酒やくしゅみりん白酒しろざけ紹興酒ラオチューマオタイチューカクテルサワージントニックジンフィーズカイピリーニャマティーニ

くう‐す【酒】

多くクース」と書く》泡盛古酒こしゅ。3年以上、かめで寝かせたもの。

ふる‐ざけ【古酒】

《「ふるさけ」とも》去年以前に仕込んだ酒。長い間貯蔵して熟成させた酒。こしゅ。

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精選版 日本国語大辞典 「古酒」の意味・読み・例文・類語

ふる‐ざけ【古酒・陳酒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ふるさけ」とも ) 古い酒。かなりの期間貯蔵して熟成させた酒。こしゅ。
    1. [初出の実例]「民の家の財宝(たから)の陳酒(フルサケ)陳菜(ふるな)六畜(むくさのけもの)を路の側に捨(す)てて」(出典日本書紀(720)皇極三年七月(図書寮本訓))

こ‐しゅ【古酒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (その年、蔵から出したばかりで殺菌のための火入れをしていないものを「新酒」というのに対して)火入れ後、一定の期間貯蔵して熟成させた酒。こうしゅう。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「転経院より瘧薬礼とて古酒〈一双〉」(出典:多聞院日記‐元亀二年(1571)九月晦日)
  3. 一般に、長い間熟成させた酒。

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飲み物がわかる辞典 「古酒」の解説

こしゅ【古酒】


長期間貯蔵して、熟成させた酒。日本酒についていうことが多い。日本酒の製造においては7月から翌年6月までを酒造年度とするが、普通、前年度以前に製造されたものをいう。ただし、近年は酒造が秋から冬に限らず通年行われる傾向があり、7月近くなって製造されるものもあるため、この基準実情に合わない面もあり、この語について法令上定められた規定などはない。⇒新酒

くうす【古酒】


長期間の熟成を経た泡盛の古酒。「泡盛の表示に関する公正競争規約」では3年以上貯蔵したもの(蒸散分などを若い酒を足して補う「仕次ぎ」を行う場合には、3年以上貯蔵したものが総量の50%を超えるもの)と規定されている。◇「クース」とカタカナで書くことが多い。

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日本の郷土料理がわかる辞典 「古酒」の解説

くうす【古酒】


長期間の熟成を経た泡盛の古酒。「泡盛の表示に関する公正競争規約」では3年以上貯蔵したもの(蒸散分などを若い酒を足して補う「仕次ぎ」を行う場合には、3年以上貯蔵したものが総量の50%を超えるもの)と規定されている。◇「クース」とカタカナで書くことが多い。

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とっさの日本語便利帳 「古酒」の解説

古酒

三年以上熟成した泡盛。熟成して蒸発した分、若い泡盛を継ぎ足して活性化させる仕次ぎが古酒造りの伝統的製法。仕次ぎした場合も、全量の半分以上が三年以上なら古酒。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

普及版 字通 「古酒」の読み・字形・画数・意味

【古酒】こしゆ

火入れをした後の貯蔵酒。

字通「古」の項目を見る

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