福の神(読み)ふくのかみ(英語表記)Ploutos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

福の神
ふくのかみ
Ploutos

ギリシアのアリストファネスの喜劇。前 388年上演。現存するアリストファネスの最後の作品。かつての自由奔放な攻撃と批判に満ちた古喜劇の精神が影をひそめて平俗な滑稽に堕し,合唱隊の役割も無に等しく,古喜劇から中喜劇への移行を示す。

福の神
ふくのかみ

「ふくじん」ともいう。七福神などのように,人々に幸や利益を授ける神とされ,古くから民間信仰として,形代 (かたしろ) などを祀って信じられてきた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふくのかみ【福の神】

狂言の曲名。脇狂言。大蔵,和泉両流にある。福の神の神前で恒例の年取りをしようと,2人の参詣人が連れ立って出かける。豆をまいて囃すところへ,明るい大きな笑い声をあげて福の神が出現する。福の神は両人の参詣を喜び,神酒(みき)を所望したうえで,早起き,慈悲,夫婦和合,隣人愛の徳を説き,自分のような福の神には神酒や供え物をたっぷりせよと,謡い舞い,また朗らかに笑って退場する。登場は参詣人2人と福の神の3人で,福の神がシテ。

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大辞林 第三版の解説

ふくのかみ【福の神】

人間に幸福や利益をもたらす神。七福神など。ふくじん。

ふくのかみ【福の神】

狂言の一。年籠りに来た参詣人の前に現れた福の神が、供えられた神酒をのみながら富裕になる心得を語る。

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