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ちゅうZhong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ちゅう
Zhong

儒教の徳目の一つ。中正は古来からの徳目であるが,これを哲学的に深化して心の「中」の状態にまで内面化したのが『中庸』である。宋の朱子は「中」を「理」によって解釈して『中庸章句』をつくった。


なか

兵庫県中部,多可町東部の旧町域。加古川の支流杉原川中流域にある。 1924年町制。 2005年加美町,八千代町と合体して多可町となった。中心集落の中村は播磨から京へ通じる街道の要地で中村郷と呼ばれた。西脇市に近いため,同市とともに播州先染織の中心的産地として知られる。周辺の山地は古墳の多いことで有名。


なか

(1) 義太夫節浄瑠璃一段のうち, (くち) よりも事件がやや複雑になる部分。特に特徴的な「中」には呼称のついている場合がある。『義経千本桜』2段目の「渡海屋・大物浦」の場における「中」は「幽霊」,4段目の「川連法眼館」の「中」は「八幡山崎」などと呼ぶ。 (2) 義太夫節の節章の一つ。「ちゅう」ともいう。太夫の声の出し方は中・ウ・ハルに大別されるが,「中」は落ち着いた相対的に低い音をさす。一または二の音といわれる。

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デジタル大辞泉の解説

じゅう〔ヂユウ〕【中】

[名]ある期間のうちのある時。
「此(こん)―付け(=手紙)をよこした女(あま)よ」〈滑・浮世床・初〉
[接尾]名詞に付いて、その語の示す範囲全体にわたるという意を表す。
期間を表す語に付いて、その間ずっとという意を表す。「一日」「一年
空間・範囲を表す語に付いて、その区域、あるいはその範囲全体にわたる意を表す。「世界」「日本
集団を表す語に付いて、その集団の成員のすべての意を表す。「学校」「親戚

ちゅう【中】

[名]
物の大きさが、大と小との間であること。「サイズの衣服」
程度・価値・等級・序列などがなかほどであること。良くも悪くもないこと。「クラスでの上くらいの成績」
本を3冊に分けたときの第2冊。中巻。
中学校」の略。「小・・高の一貫教育」「付属
どっちにもかたよらないこと。中庸。「を失わない」「を取る」
中国」または「中華人民共和国」の略。「日会談」
ある物事をしている途中。
「お話の―だが」〈里見弴・安城家の兄弟〉
[接尾]名詞に付く。
あるもの内部にあることを表す。「空気の酸素」
ある範囲・限界を区切る気持ちを表す。「今週」「夏休みの宿題」
現にその活動をしていることを表す。「授業」「工事
その範囲の中に含まれる事柄であることを表す。「不幸の幸い」「秀才秀才

ちゅう【中】[漢字項目]

[音]チュウ(呉)(漢)ジュウ [訓]なか うち あたる
学習漢字]1年
〈チュウ〉
物のまんなか。「中央中核中原中心中枢中点正中
二つの物の間。また、上下・大小などに分けたときの、間のところ。「中位中音中間中佐中耳中旬中農中略中流
いずれにも偏らない。「中道中庸中立中和
一定の空間・時間の範囲のうち。「暗中意中渦中懐中寒中眼中忌中宮中在中山中車中術中掌中陣中水中忙中夢中
一定の範囲の全体。「年中(ねんじゅう)二六時中
物事の進行のなかほど。「中座中止最中途中道中
仲間うち。「社中女中連中(れんちゅう・れんじゅう)
中心をずばりと突き通す。あたる。「中毒中風的中南中命中百発百中
中国。「中華日中・米中・訪中
10 「中学校」の略。「中卒
〈なか〉「中庭中程背中野中人中夜中
[名のり]かなめ・ただ・ただし・な・のり・よし
[難読]中将(すけ)中務(なかつかさ)就中(なかんずく)

なか【中】

空間的に仕切られた物の内側。内部。「建物のに入る」「部屋のが丸見えだ」
中央。まんなか。「込み合いますからへお詰め下さい」
二つの物事のあいだ。中間。また、中庸。「ハムをに挟む」「三日置いて返事が来る」
物の奥深いところ。また、表面からは隠れた部分。「山ので迷う」「腹のを探る」
限られた範囲に含まれる部分。一定のグループや集団の範囲のうち。「人込みのを急ぐ」「仲間のでいちばん若い」「予算のでまかなう」
物事が進行している最中。また、ある状態が続いているとき。「あらしのを突き進む」「お忙しいをありがとうございます」
月の半ばごろ。中旬。「の五日に出発する」
「弥生―の六日なれば」〈平家・三〉
三人兄弟の2番目。「の息子」
「―に当たるなむ姫君とて」〈・東屋〉
中等。中流。中位。「ほどのものを見せてください」
10 遊郭。特に、江戸の吉原と大坂の新町
「縞縮(しまちぢみ)に鹿の子の帯。たしかに―の風と見た」〈浄・油地獄
内(うち)[用法]
[下接語]相(あい)中御(お)中川中最(さ)中正(しょう)中背中直(ただ)中田中月中胴中中中野中畑(はた)中原中腹の中人中日中昼中町中真ん中道中最(も)中山中夜中世の中海(わた)中

なか【中】[横浜市の区]

横浜市の区名。港の見える丘公園などがある。

なか【中】[名古屋市の区]

名古屋市の区名。名古屋城がある。

なか【中】[広島市の区]

広島市の区名。平和記念公園広島城跡がある。

なか【中】[堺市の区]

堺市の区名。大阪府立大学がある。

なか【中】[浜松市の区]

浜松市の区名。古くからの市街地で、企業、住宅が密集する。

なか【中】[岡山市の区]

岡山市の区名。市の中央部に位置する。

じゅう【中】[漢字項目]

ちゅう

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅう【中 zhōng】

儒教哲学の中心概念の一つ。《書経》には政治の要諦としてしばしばかれている。中庸と同じ意味に用いられることもあるが,ふつう,中庸は徳の名,中はそれを根拠づける形而上的な道の名として区別せられる。それは《中庸》の〈未発の中〉(現象世界に発現する以前の中)の説,またそれを極度に重視する朱子学の説によるのである。朱子はそれを聖人から聖人へと伝えられた〈まことに其の中を執れ〉という教えと結びつけた。つまり〈道統〉の説と結びつけた。

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大辞林 第三版の解説

じゅう【中】

( 接尾 )
名詞に付いて、その語の示す範囲全体にわたるという意を表す。
期間を表す語に付いて、その間ずっと、その期間の初めから終わりまでなどの意を表す。 「一年-」 「一日-」
空間や範囲を表す語に付いて、その区域全体、その範囲に含まれるものすべてなどの意を表す。 「世界-」 「町-」
集合体・集団を表す語に付いて、その成員のすべてという意を表す。 「学校-」 「親戚-」 〔現代仮名遣いでは「せかいぢゅう」などのように「ぢ」を用いて書くこともできる〕

ちゅう【中】

程度・度合が普通であること。なみ。中ぐらい。 「成績は-の少し上」 「 -のサイズ」 「上・-・下」 「大・-・小」
どちらにも片寄らないこと。過不足のないこと。中庸。 「 -を取る」
「中学校」の略。 「一-」 「付属-」
「中国」の略。 「日-」 「訪-」
名詞の下に用いる。
その中に含まれることを表す。 「空気-」
その範囲内であること、また、その範囲全部であることを表す。 「今週-」 「来月-」
ちょうどそれをしている時であること、その状態にあることを表す。 「仕事-」
(「…中の…」の形で)その中で最もそれらしいことを表す。 「秀才-の秀才」
物のまんなか。中央。 「橋桁四五間-より折れて/太平記 14
物事を行なっている最中さいちゆう。また、途中。 「すでに討たんとしたりしが、-にて心をひき返し/御伽草子・猿源氏」
仲立ちすること。また、その人。 「江戸へは-にて間似合の返事/浮世草子・沖津白波」
仲立ちの手数料。 「私が-でも取つたかと、毎日毎夜の使ひ立て/浄瑠璃・二枚絵草紙
そら。空中。 「 -を飛ぶ鳥も地に落つ/蒙求抄 3

なか【中】

空間的な、ある範囲の内側。 「家の-に入る」 「水の-で卵を産む」
家庭・学校・会社など、ある組織や集団の内部。 「最近、家の-がおもしろくない」 「会社の-でトラブルがあった」
事物についてある範囲を限定し、その範囲内でことを考えるときに用いる語。うち。 「クラスの-で一番足が速い生徒」 「男の-の男」 「卒業生名簿の-に彼の名前はない」
区切られた空間の、端から遠い所。中央。 「入り口付近の人はもっと-に入って下さい」
二つの事物の間。中間。 「 -四日置いて登板する」
段階・等級・順序などを考えて、三つ並んでいるものの二番目。ちゅう。 「かみ-しも」 「 -の息子」 「 -の品(=中流)/源氏 帚木」 「 -の五日(=一五日)/増鏡
抽象的な事物について、その内部。 「心の-」 「言葉の-に皮肉がこめられている」
ある状態の最中。ただなか。 「お忙しい-をよくいらっしゃいました」 「雨の-を帰る」 「繁栄の-の貧困」
〔遊郭の中の意から〕 江戸では吉原、大坂では新町の称。 「或る人難波の-の物語仕るを/浮世草子・好色万金丹」 「おいらのやうに年びやく年中-へ計ばかりはいりこんでゐちやあ/安愚楽鍋 魯文
生糸取引で、太さを表す語。デニール数を表す数字の下に付けて、その前後の太さであることを表す。 「一四-」 〔「なか」はもと、前後・左右・上下など両端を除く中間・中央を指す語であったが、次第に「うち」と混同され、ある範囲の内部という意味が強くなった〕 → 中に中の君中の十日
[句項目]

なか【中】

姓氏の一。

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日本の地名がわかる事典の解説

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


なか

兵庫県中南部、多可(たか)郡にあった旧町名(中町(ちょう))。現在は多可町の南東部を占める一地区。1924年(大正13)中村が町制施行。2005年(平成17)中町は加美(かみ)、八千代(やちよ)2町と合併して多可町となる。国道427号が通じる。古くから郡の行政中心地。中央を流れる杉原(すぎはら)川沿いは比較的平坦(へいたん)な河谷盆地となり、酒米の産地で、山田錦(にしき)発祥の地として知られる。杉原川の水を利用した播州(ばんしゅう)織が基幹産業で、旧町域の就業人口の75%が繊維産業に従事し、南方の西脇(にしわき)市に次ぐ織物の町である。北部の妙見山(みょうけんさん)(693メートル)山麓(さんろく)は古墳が多く、また北播磨余暇村公園や牧野大池キャンプ場がある。西部に1991年(平成3)完成した糀屋(こうじや)ダムと翠明湖がある。なお、農村歌舞伎(かぶき)の「播州歌舞伎」がいまも受け継がれている。[二木敏篤]

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世界大百科事典内のの言及

【義太夫節】より

…竹豊両座の退転と再興から,宮地芝居へ興行の場は移った。そして近松半二菅専助らがわずかに新作を書くにとどまって,旧作のくりかえし上演が中心となる。しかし,これらの旧作は名人上手のくふうの積みかさねで磨きあげられた。…

【キリ(切)】より

…謡事の一種。七五調韻文体の7~11句から成る,中音域を主とした旋律のすくない楽曲。初句と終句は繰り返されるのが普通。…

※「中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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