中長内遺跡(読み)なかおさないいせき

日本歴史地名大系 「中長内遺跡」の解説

中長内遺跡
なかおさないいせき

[現在地名]久慈市長内町 中長内

小屋畑こやはた川によって形成された種市たねいち段丘南東から北西に下る斜面にある。標高三一―四二メートル。昭和五九年(一九八四)から六一年にかけて発掘調査され、縄文時代後期の竪穴住居跡八棟、集石遺構四基、落し穴状遺構三六基、土壙二九基などと古代の竪穴住居跡五六基、円形周溝二基、土壙三三基などが検出された。とくに古代の住居跡二九棟からは琥珀加工品が多数出土し注目された。古代の竪穴住居跡の平面形は方形・隅丸方形・長方形で、いずれも一辺四―五メートルである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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