丸屋九兵衛(読み)まるやくへえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「丸屋九兵衛」の意味・わかりやすい解説

丸屋九兵衛
まるやくへえ
(?―1788)

江戸後期の義民。山城(やましろ)国伏見(ふしみ)(京都市)の町人で、1785年(天明5)伏見奉行(ぶぎょう)小堀政方(まさかた)の増税と御用金賦課に対し、町民代表の1人として江戸直訴をした(天明(てんめい)伏見騒動)。寺社奉行への越訴(おっそ)は成功したが、文珠九助(もんじゅくすけ)らとともに取調べを受けている間に牢死(ろうし)した。京都市伏見区の御香宮(ごこうぐう)神社に犠牲者の顕彰碑がある。

[横山十四男]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「丸屋九兵衛」の解説

丸屋九兵衛 まるや-くへえ

?-1788 江戸時代中期の一揆(いっき)指導者。
山城(京都府)伏見の町年寄。天明5年伏見奉行小堀政方(まさみち)の御用金賦課などの苛政(かせい)に対し,文珠九助(もんじゅ-くすけ)らと江戸の寺社奉行へ越訴(おっそ)した。政方は罷免となったが,九兵衛は取り調べ中の天明8年1月23日病死。死後,九助ともども無罪となる。

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