伏見奉行(読み)ふしみぶぎょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

伏見奉行
ふしみぶぎょう

江戸幕府の職名遠国奉行の一つ。慶長5 (1600) 年設置され,伏見民政宇治,伏見,木津諸川船舶を取締った。京都の二条城とともに,幕府の京洛の根拠地で,多くは譜代大名が任命され,京都御所警備,西国大名往来の監視などにもあたった。

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百科事典マイペディアの解説

伏見奉行【ふしみぶぎょう】

江戸幕府の職名で,遠国(おんごく)奉行の一つ。1600年伏見城代松平忠明が,伏見の町奉行を兼任したのが初め。1623年からは近江(おうみ)国奉行の小堀政一小堀遠州)が兼任。狭義の伏見奉行は1666年就任の水野忠貞が伏見町および町付き8ヵ所支配に専任して成立。老中の下で,定員1名,東海道の宿場として重視され,大名または大名格のものが任命され,宇治・伏見・木津(きづ)川の船舶の取締り,西国大名と家臣の往来の監視などをも任務とした。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふしみぶぎょう【伏見奉行】

江戸幕府の職名。遠国奉行の一つ。桃山時代から江戸時代初期に中央政治都市として重要な役割を果たした伏見は,廃城後城下町から商業都市へと変わったが,京都を避ける大名行列が通る京街道の重要な宿場でもあったため,幕政上きわめて重視され,大名または大名格のものが奉行として任命された。伏見の民政については,1623年(元和9)に小堀政一(遠州)が登場するまでは不明な点が多い。小堀は伏見に役所を置いたが,伏見だけでなく畿内近国8ヵ国の幕政を担当した。

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大辞林 第三版の解説

ふしみぶぎょう【伏見奉行】

江戸幕府の職名。1600年京都伏見に設置。老中の下に属し、伏見の町政、木津川の船舶の取り締まりのほか、京都町奉行とともに近江・丹波両国の行政・訴訟をもつかさどった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

伏見奉行
ふしみぶぎょう

江戸幕府の職名。遠国(おんごく)奉行の一つ。山城(やましろ)国伏見宿(京都市伏見区)と伏見廻(まわ)り八か村を支配した。江戸幕府成立期の畿内(きない)近国支配に重要な役目を果たした小堀政一(こぼりまさかず)(遠州(えんしゅう))が伏見に置いた政庁の流れが、伏見奉行へと連なる。1666年(寛文6)水野忠貞(たださだ)のときに伏見奉行としての職制が整えられ、伏見町などの支配のほか、宇治川、淀(よど)川などの大川支配や参勤交代の西国大名の監視、京都の警備などにあたった。このため遠国奉行としては異例であるが、身分の高い大名格の者が任命された。定員1名。[鎌田道隆]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ふしみ‐ぶぎょう ‥ブギャウ【伏見奉行】

〘名〙 江戸幕府の職名。遠国奉行の一つ。京都伏見にあって、その地の民政を行ない、宇治・伏見・木津川の船を取り締まる。これには大名をあて、従五位に叙した。老中の支配に属し、芙蓉の間詰、役料は三千俵。その配下に、与力・同心・牢番があった。
※柳営秘鑑(1743)四・遠国御役人之員数并役高組支配大概(古事類苑・官位七三)「伏見奉行一人」

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