久亀屋村(読み)くきやむら

日本歴史地名大系 「久亀屋村」の解説

久亀屋村
くきやむら

[現在地名]柳田村上町かんまち

東は合鹿ごうろく村、北は久田きゆうでん村。本江ほんごう村とは耕地が入交じる。上町川と合鹿川の落合から下流山手集落。村名はもと吹屋ふきやから起こったもので、製鉄に関する地名とする説がある。菅原すがわら神社蔵の嘉元三年(一三〇五)七月五日の鋳鉄製懸仏に「火宮大明神 馬志キ 本江久亀屋村」とある。永禄一三年(一五七〇)九月二七日の大塚連家寄進(石倉比古神社文書)によれば、灯明銭三〇〇文が岩倉いわくら(現輪島市の石倉比古神社)に寄進されており、この代として「久喜屋村之百姓彦九郎・次郎左衛門」が米五斗入一俵を納めることとされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android