乏少(読み)ボクショウ

デジタル大辞泉 「乏少」の意味・読み・例文・類語

ぼく‐しょう〔‐セウ〕【乏少】

[名・形動ナリ]
とぼしく少ないこと。また、そのさま。
所従なども―なりけり」〈平家・三〉
貧乏なこと。また、そのさま。
「―の藤太とて、いと貧しき者侍り」〈伽・福富長者

ぼう‐しょう〔ボフセウ〕【乏少】

[名・形動]とぼしいこと。十分でなく足りないこと。また、そのさま。ぼくしょう。「乏少知識

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精選版 日本国語大辞典 「乏少」の意味・読み・例文・類語

ぼく‐しょう‥セウ【乏少】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. とぼしいこと。わずかなこと。また、そのさま。すこし。ぼうしょう。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「乏少(ボクシャウ)ながら御礼のため持参いたしたりとて」(出典談義本・無而七癖(1754)一)
  3. 貧しいこと。貧乏なこと。また、そのさま。貧困。
    1. [初出の実例]「それがとなりのぼくせうの藤太とて、いとまずしきもの侍り」(出典:御伽草子・福富長者物語(室町末))

ぼう‐しょうバフセウ【乏少】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) とぼしく少ないこと。十分でないこと。また、そのさま。些少。軽少。軽微。ぼくしょう。
    1. [初出の実例]「乏少之物可遼東之豕」(出典:明衡往来(11C中か)上本)
    2. [その他の文献]〔北史‐隋煬帝紀〕

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普及版 字通 「乏少」の読み・字形・画数・意味

【乏少】ぼうしよう

とぼしい。

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