福富草子(読み)ふくとみのそうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

福富草子
ふくとみのそうし

室町時代の御伽草子および絵巻。一名『福富長者物語』。作者,成立年未詳。放屁の名手福富織部の術をうらやみ,隣の乏少 (ぼくしょう) の藤太が妻の鬼姥 (おにうば) にすすめられて弟子入りするが失敗する。物うらやみをいさめた風刺滑稽談。『花咲爺』の原型の一つ。妙心寺春浦院の絵巻は詞書がほとんどなく,人名も違っているがこれが原作であろう。

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デジタル大辞泉の解説

ふくとみぞうし〔フクとみザウシ〕【福富草子/福富草紙】

御伽草子。1巻。作者未詳。南北朝時代の成立とされる。放屁(ほうひ)のじょうずな福富長者をまねた男の失敗談。絵巻物としても伝わる。福富長者物語。

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大辞林 第三版の解説

ふくとみぞうし【福富草子】

御伽草子。一巻。作者未詳。南北朝時代の成立か。放屁の術により福富の織部は長者となるが、それをうらやんだ隣家の男がまねをして大失敗する。福富長者物語。

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