乙河内村(読み)おとがわちむら

日本歴史地名大系 「乙河内村」の解説

乙河内村
おとがわちむら

[現在地名]市島町乙河内

三方を山に囲まれ南に美和みわ川の谷が開く。南は与戸よと村、西は五台ごだい(六五四・六メートル)を隔てて鴨内かもうち(現氷上町)。北部を奥地おくじ、南部を下地しもじ、同川を隔てて東を神原じんばらとよぶ。「丹波志」は神原を当村発祥の地とする。領主の変遷は与戸村に同じ。正保郷帳に村名がみえ田高二三八石余・畠高六一石余、柴山あり。天和三年(一六八三)の亀山藩知行高並小物成帳覚(氷上郡志)によると小物成夫役・柴役・竹役・糠藁役を銀納。「丹波志」によると家数五六。天保郷帳では高三一四石余。美和川に落差溝を設けて用水を得る(乙河内区誌)。産土神は天満宮と与戸村の三輪みわ神社であった(丹波志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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