乙骨三郎(読み)オツコツ サブロウ

20世紀日本人名事典 「乙骨三郎」の解説

乙骨 三郎
オツコツ サブロウ

明治〜昭和期の音楽学者,作詞家



生年
明治14(1881)年5月17日

没年
昭和9(1934)年8月19日

出生地
東京・牛込横寺町(新宿区)

学歴〔年〕
東京帝大文科大学哲学科卒

経歴
英学者・乙骨太郎乙三男として生まれる。大学院美学を研究。明治35年歌劇研究会を作り、36年「オルフェウス」を翻訳上演。41年〜昭和9年東京音楽学校教授としてドイツ語音楽史を担当した。モーツァルトの「すみれ」など歌曲を翻訳、尋常小学校唱歌の「日の丸の旗」「兎」「鳩」「池の鯉」「浦島太郎」「汽車」などを作詞した。著書に「西洋音楽史」「ベートーヴェン」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「乙骨三郎」の解説

乙骨三郎 おつこつ-さぶろう

1881-1934 明治-昭和時代前期の音楽学者。
明治14年5月17日生まれ。乙骨太郎乙の3男。明治41年東京音楽学校(現東京芸大)教授となり,ドイツ語,音楽史などを担当。文部省唱歌編集にたずさわり,歌劇「オルフォイス」などを共同翻訳,その上演につくした。昭和9年8月19日死去。54歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「西洋音楽史」,訳書にヤーダスゾーン「和声学教科書」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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