九月九日(読み)くがつここのか

精選版 日本国語大辞典 「九月九日」の意味・読み・例文・類語

くがつ【九月】 九日(ここのか)

  1. 陰暦九月九日、重陽(ちょうよう)節供の当日。昔、この日を五節供の一つとして、宮廷では天皇が紫宸(ししん)殿にお出ましになり、宴が行なわれ漢詩などを作り菊酒を賜わった。民間では高い所に登り、菊酒を飲み、婦人は邪気をはらうために茱萸(ぐみ)袋を身につける風習があった。これは、昔、中国の桓景が費長房の「九月九日に災があるから、赤い袋に茱萸を入れて臂につけ高山に登って、菊花の酒を飲め」という忠告に従って災難を免れたという「続斉諧記」に見える故事による。
    1. [初出の実例]「彼の筑紫にて、九月九日、菊の花を御覧じけるついでに」(出典:大鏡(12C前)二)
    2. [その他の文献]〔王勃‐蜀中九日詩〕

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