九秋(読み)キュウシュウ

デジタル大辞泉 「九秋」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しゅう〔キウシウ〕【九秋】

秋の90日間のこと。 秋》
画題で、秋にちなむ9種の風物秋山・秋境・秋城・秋樹秋燕・秋蝶・秋琴・秋笛・秋塘。または、9種を一組にした秋の花。桂花けいか芙蓉ふよう秋海棠しゅうかいどう月草つきくさ瞿麦なでしこ剪秋羅せんのう紅蓼べにたで雁来紅はげいとう紺菊こんぎく

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精選版 日本国語大辞典 「九秋」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐しゅうキウシウ【九秋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 秋季三か月、九〇日間の称。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「防霞古松千載翠、待風花葉九秋紅」(出典:凌雲集(814)九月九日侍宴神泉苑各賦一物得秋山〈菅原清公〉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐張協伝〕
  3. 画題で、秋にちなむ風物、すなわち秋山、秋境、秋城、秋樹、秋燕、秋蝶、秋琴、秋笛、秋塘(しゅうとう)、または秋の花九種、すなわち罌麦(おうばく)雁来紅(がんらいこう)、桂花(けいか)、月艸(げっそう)紺菊紅蓼(べにたで)剪秋羅(せんしゅうら)、秋海棠(しゅうかいどう)芙蓉(ふよう)を取り集めたもの。

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