乾燥血漿(読み)カンソウケッショウ

デジタル大辞泉 「乾燥血漿」の意味・読み・例文・類語

かんそう‐けっしょう〔カンサウケツシヤウ〕【乾燥血×漿】

血液から血球を除いて、あとの血漿凍結乾燥したもの。保存が利き、血液型に関係なく使えるが、血清肝炎感染は防止できない。

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精選版 日本国語大辞典 「乾燥血漿」の意味・読み・例文・類語

かんそう‐けっしょうカンサウケッシャウ【乾燥血漿】

  1. 〘 名詞 〙 採血後三日以内に凍結し、減圧乾燥した血漿。注射用蒸溜水でとかし、低たんぱく症の明らかな場合に輸血代用として注射する。血清肝炎を避けるため、現在は使用されていない。

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百科事典マイペディア 「乾燥血漿」の意味・わかりやすい解説

乾燥血漿【かんそうけっしょう】

血液中の血漿成分を凍結乾燥したもの。生理的食塩水に溶解して使用。血漿増量剤として,輸血と同じように外傷熱傷によるショックに対して使われ,特に保存と輸送の面で便利。そのほか低タンパク血症などにも使われる。高価で多人数の血漿をプールするので,血清肝炎などの発生率が高いのが欠点で,現在は,血清肝炎防止のため加熱操作した製品(プラスマネート)ヒト血清アルブミンが使用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乾燥血漿」の意味・わかりやすい解説

乾燥血漿
かんそうけっしょう
dried plasma

健康人の血漿を採血後 72時間以内に凍結し,そのまま減圧乾燥した保存血漿。輸血の代用として,ことにやけど低蛋白血症に利用されたが,多人数の血漿を集めるので血清肝炎発生の危険があり,現在ではあまり使われない。

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栄養・生化学辞典 「乾燥血漿」の解説

乾燥血漿

 新鮮な血漿をフリーズドライしたもので,低タンパク質症の治療に用いる.

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