山川 世界史小辞典 改訂新版 「亀甲獣骨」の解説
亀甲獣骨(きっこうじゅうこつ)
中国古代の占卜(せんぼく)は亀の腹甲(まれに背甲)や獣骨(特に肩胛(けんこう)骨)を焼き,表面に生ずる割れ目によって吉凶を判断した。獣骨(主に鹿,羊,牛)の使用は,竜山(りゅうざん)文化期に始まり,殷(いん)王朝では大体牛骨,亀甲を使った。その後もこの占卜法は各地に認められるが,卜辞(ぼくじ)(甲骨文字)を刻んだ亀甲獣骨は主として殷墟(いんきょ)出土による。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報