二十四輩(読み)にじゅうよはい

精選版 日本国語大辞典 「二十四輩」の意味・読み・例文・類語

にじゅうよ‐はい ニジフ‥【二十四輩】

浄土真宗の開祖親鸞が、のちの信者が依るべきものとして、高弟二四人をえらんだもの。性信房・真仏房・順信房・乗然房・信楽房・成然房・西念房・証性房・善性房・是信房・無為信房・善念房・信願房・定信房・道円房・入信房(穴沢)・念信房・入信房(八田)・明法房・慈善房・唯仏房・唯信房(戸森)・唯信房(畠谷)・唯円房の二四人。一説には、信楽房と入信房(八田)に代えて、専空房と唯信房(飯田)を入れる。また、それら二四人の遺跡や、その遺跡を巡拝すること。あるいは巡拝する人をいう。にじゅうしはい。
浮世草子諸道聴耳世間猿(1766)二「せめて御旧跡の二十四輩(ヨハイ)を廻って来たふござりますと思ひこんで願ふを」

にじゅうし‐はい ニジフ‥【二十四輩】

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デジタル大辞泉 「二十四輩」の意味・読み・例文・類語

にじゅうよ‐はい〔ニジフよ‐〕【二十四輩】

親鸞しんらん弟子24人を選んだもの。性信しょうしん・真仏・順信など。また、その遺跡寺院や、その寺院を巡拝する人。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二十四輩」の意味・わかりやすい解説

二十四輩
にじゅうしはい

親鸞の多くの弟子のなかで,親鸞の教えを正しく伝えている者たちのことで,飯沼性信をはじめ 24人。二十余輩ともいう。本願寺の覚如宗昭が選んだといわれる。

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