精選版 日本国語大辞典 「真仏」の意味・読み・例文・類語
しん‐ぶつ【真仏】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 仏語。
- ① 報身仏または法身仏をいう。
- [初出の実例]「因レ茲、今顕二真仏・真土一斯乃真宗之正意也」(出典:教行信証(1224)五)
- 「正に是れ真仏(シンブツ)現前し玉ふとぞ」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)八)
- [その他の文献]〔無量寿経‐下〕
- ② 真実の仏、すなわち真如のこと。
- [初出の実例]「或は主人公とも、或は仏性とも、或は真仏とも、こなたより名けたり」(出典:大燈国師法語(1337頃)示萩原法皇之后)
- [その他の文献]〔臨済録〕
- ① 報身仏または法身仏をいう。
- [ 2 ] 鎌倉中期の真宗の僧。二十四輩の第二番。下野国(栃木県)の人。平(大内)国春の子。嘉祿元年(一二二五)親鸞の門弟となる。高田専修寺(せんじゅじ)の第二代、山科興正寺の第二代住職。関東における教団の中心として活躍した。承元三~正喜二年(一二〇九‐五八)