真仏(読み)しんぶつ

精選版 日本国語大辞典 「真仏」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぶつ【真仏】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 仏語。
    1. 報身仏または法身仏をいう。
      1. [初出の実例]「因茲、今顕真仏・真土斯乃真宗之正意也」(出典:教行信証(1224)五)
      2. 「正に是れ真仏(シンブツ)現前し玉ふとぞ」(出典:地蔵菩薩霊験記(16C後)八)
      3. [その他の文献]〔無量寿経‐下〕
    2. 真実の仏、すなわち真如のこと。
      1. [初出の実例]「或は主人公とも、或は仏性とも、或は真仏とも、こなたより名けたり」(出典:大燈国師法語(1337頃)示萩原法皇之后)
      2. [その他の文献]〔臨済録〕
  2. [ 2 ] 鎌倉中期の真宗の僧。二十四輩の第二番。下野国(栃木県)の人。平(大内)国春の子。嘉祿元年(一二二五親鸞門弟となる。高田専修寺(せんじゅじ)の第二代、山科興正寺の第二代住職。関東における教団の中心として活躍した。承元三~正喜二年(一二〇九‐五八

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「真仏」の解説

真仏(2) しんぶつ

1209-1258 鎌倉時代の僧。
承元(じょうげん)3年2月10日生まれ。浄土真宗武士の出身といわれ,関東教化(きょうけ)中の親鸞(しんらん)に入門。親鸞の跡をついで下野(しもつけ)(栃木県)高田専修寺の住職となる。下野で高田門徒,三河(愛知県)で和田門徒とよばれる門流を形成した。正嘉(しょうか)2年3月8日死去。50歳。下野出身。俗名は椎尾弥三郎春時。

真仏(1) しんぶつ

1195-1261 鎌倉時代の僧。
建久6年生まれ。浄土真宗。親鸞(しんらん)の関東教化(きょうけ)のときに弟子となる。常陸(ひたち)(茨城県)の真仏寺をひらいた。弘長(こうちょう)元年6月15日死去。67歳。常陸出身。俗名は北条平太郎(中太郎)。

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367日誕生日大事典 「真仏」の解説

真仏 (しんぶつ)

生年月日:1209年2月10日
鎌倉時代前期の浄土真宗の僧
1258年没

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