二宮善基(読み)ニノミヤ ヨシモト

20世紀日本人名事典 「二宮善基」の解説

二宮 善基
ニノミヤ ヨシモト

昭和期の実業家 元・東洋曹達工業社長



生年
明治37(1904)年11月23日

没年
昭和59(1984)年10月9日

出身地
東京

学歴〔年〕
東京帝大経済学部〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和39年〕

経歴
昭和2年興銀に入行。22年興銀副総裁、25年東京化工社長、29年東洋曹達社長に就任、以来化学業界のリーダ役を果す。43年会長、54年取締役相談役。経済同友会設立に尽し、同会の終身幹事のほか日経連常任理事、産業構造審議会などの政府の各審議会委員、日本ソーダ工業会会長などを務めた。戦後における最有力財界人の一人。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「二宮善基」の解説

二宮善基 にのみや-よしもと

1904-1984 昭和時代経営者
明治37年11月23日生まれ。昭和2年日本興業銀行にはいり,22年副総裁となるが,昭電事件に関係して辞任以後,東洋曹達(ソーダ)(現東ソー)社長をつとめるかたわら,経済同友会などで財界活動にあたった。昭和59年10月9日死去。79歳。東京出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の二宮善基の言及

【昭電疑獄】より

…48年4月,衆議院不当財産取引調査委員会がこの問題を取り上げてから政治問題となり,警視庁は5月22日,昭和電工本社を強制捜査,6月23日には日野原を逮捕した。事件は拡大し,9月に元農林政務次官重政誠之,大蔵省主計局長福田赳夫,民主自由党顧問大野伴睦,興業銀行副総裁二宮善基,経済安定本部長官・前蔵相栗栖赳夫,10月には前副総理西尾末広らが逮捕された。芦田内閣は10月7日ついに総辞職し,芦田も12月7日に逮捕された。…

※「二宮善基」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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