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二曲城 ふとうげじょう

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日本の城がわかる事典の解説

ふとうげじょう【二曲城】

石川県白山市(旧石川郡鳥越村)にあった中世の山城(やまじろ)。鳥越城(白山市)の附として国史跡に指定されている。鳥越城とは大日川をはさんだ対岸に位置し、城は大日川河畔にある標高267mの独立峰城に築かれていた。二曲城のくわしい築城年代や築城者は不明。もともとは二曲右京進の屋敷の背後に建てられた城砦だったともいわれ、二曲氏は戦国時代には1531年(享禄4)に加賀で起こった一揆の内紛(享禄の錯乱)で、城主の二曲右京進は本願寺方として活躍し、勢力を拡大した。天文年間(1532~54年)に、白山麓の一向宗門徒の指導者である鈴木出羽守が対岸の鳥越山に鳥越城を築くと、二曲城はその支城となった。城山の麓には鈴木氏の館があったが、二曲城はその詰城としての役割を果たしたともいわれる。1580年(天正8)、二曲城は織田軍の攻撃を受けて落城し、同城を占領されたが、一向一揆の抵抗はその後も続き、1582年(天正10)には、一揆勢が二曲城を奪還した。しかし、その数ヵ月後に織田軍の攻撃を受けて再び落城し、一向一揆の抵抗は終わった。対岸の鳥越城と比べると、城の規模ははるかに小さいが、曲輪(くるわ)、土塁、堀切などの遺構が残っている。登城口付近には様屋敷と呼ばれている居館跡が残り、登城道沿いに虎口の土塁や、尾根上には、かつて郭が築かれていたと思われる舌状の削平地や堀跡が残っている。北陸鉄道石川線鶴来駅からバス。旧鳥越村役場前の別所交差点の西300mほどにある一向一揆歴史館から小川に沿って歩くと、ほどなく登城口がある。

出典|講談社
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