二重派遣(読み)ニジュウハケン

デジタル大辞泉の解説

にじゅう‐はけん〔ニヂユウ‐〕【二重派遣】

派遣元から労働者の派遣を受けた派遣先Aが、その派遣労働者をさらに別の派遣先Bに派遣し、派遣先Bの指揮命令下で労働に従事させること。
[補説]派遣先Aが自社と雇用関係のない派遣労働者を派遣先Bの指揮命令下で働かせることは労働者供給事業にあたり、職業安定法違反となる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

二重派遣

派遣労働者を受け入れた企業が、別の企業に請負契約などを装って労働者を送り出すこと。2社以上が間に入る「多重派遣」もある。雇用責任があいまいになり、間に入った企業が取る手数料も増えるなど問題が多い。送り出し側も受け入れ側も、労働者供給事業にかかわったとして職業安定法違反(1年以下の懲役または100万円以下の罰金)に問われる。

(2007-07-03 朝日新聞 朝刊 1総合)

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人材マネジメント用語集の解説

二重派遣

・派遣元事業主A社から受け入れられている派遣労働者を、派遣先B社が更に他の事業主C社に派遣し、業とすることを指す。
・職業安定法第44条では労働者派遣事業ではない形での労働者の供給を禁止している為、『二重派遣』は同条項の違反にあたる。
・この際罰せられるのは、労働者を二重に派遣した派遣先B社と労働者の供給を受けた二重派遣先C社となる。
・職業安定法第44条の違反により罰せられる場合は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金が適用される(職業安定法第64条)。
・職業安定法第44条はあくまで派遣契約の場合にのみ適用されるため、抜け道として『偽装請負』と呼ばれる「請負契約」の形式により、二重派遣が行われているケース
は多い。
※偽装請負とは労働の実態が人材派遣であるにも関わらず、契約上「労働者派遣契約」ではなく「請負契約」の形式をとることをいう。
・二重派遣は雇用責任の所在が不明確であることから、労働者が給与支払いの遅延や不当な賃金引下げ等の厳しい労働環境下に置かれることが多くある。

出典 (株)アクティブアンドカンパニー人材マネジメント用語集について 情報

人事労務用語辞典の解説

二重派遣

派遣労働者を受け入れた企業が、別の企業にその労働者を派遣し勤務させる行為をいいます。
(2008/3/17掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

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