五ヶ所村(読み)ごかしよむら

日本歴史地名大系 「五ヶ所村」の解説

五ヶ所村
ごかしよむら

[現在地名]高千穂町五ヶ所

河内かわち村の北方にあり、西から北にかけ肥後国、北から東にかけ豊後国に接する。大野おおの川支流の大谷おおたに川が東西に流れる。標高七〇〇―八〇〇メートルの高原地帯に集落が点在し、高千穂諸村とは山越えの急坂な往還で結ばれていた。高千穂一八ヵ郷の一。寛永一一年(一六三四)の指出(国乗遺聞)に村名がみえ、高一三四石余。万治四年(一六六一)延岡藩村高内検高覚によると内検高一五四石余。延宝九年(一六八一)の新地覚(矢津田家文書)によれば山畠一五町二反余・分米三〇石余。貞享四年(一六八七)の新地覚(同文書)には本高・切野内にも新地はまったくないと記されており、近世初期に進んだ耕作地の開発はこの時期には停滞している。


五ヶ所村
ごかしよむら

[現在地名]香芝町大字五ヶ所

馬見うまみ丘陵中に所在。地元では単にゴカと呼称する。近世初期は下田しもだ村の内。御所藩改易後いったん幕府領となるが、寛永一六年(一六三九)郡山藩(郭住、本多勝行)領となり、「寛文朱印留」にはそれぞれ政長・忠英(政信の子)領として葛上郡に「下田村之内」とみえる(葛上郡は葛下郡の誤り)。元禄一五年(一七〇二)までに下田村から分離独立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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