五分月代(読み)ゴブサカヤキ

デジタル大辞泉 「五分月代」の意味・読み・例文・類語

ごぶ‐さかやき【五分月代】

江戸時代月代が5分ほど伸びた男の髪形。また、そのかつら歌舞伎では浪人無宿者病者などの風体

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精選版 日本国語大辞典 「五分月代」の意味・読み・例文・類語

ごぶ‐さかやき【五分月代】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さかやき」は男子が前額から頭の中央にかけて髪を剃ったもの )
  2. 月代を剃らないで、わざと四、五分(約一・五センチメートル)の長さに延ばした髪型。浪人、病人無頼漢などの風体。
    1. [初出の実例]「五分月代(コフザカヤキ)に、額りっぱに抜」(出典:洒落本・寸南破良意(1775)髪結)
  3. 芝居の鬘(かつら)の一つ。月代が五分ほどのびたもの。浪人、病人などの役に用いる。五分立髪。
    1. [初出の実例]「向うより鮫鞘新助、五分月代(ごブサカヤキ)の侍ひ」(出典:歌舞伎・彩入御伽草おつま八郎兵衛)(1808)序幕)

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