五無間業(読み)ゴムケンゴウ

デジタル大辞泉 「五無間業」の意味・読み・例文・類語

ごむけん‐ごう〔‐ゴフ〕【五無間業】

仏語無間むけん地獄に落ちる5種の悪業。母を殺すこと、父を殺すこと、阿羅漢を殺すこと、僧の和合を破ること、仏身を傷つけることの五つ五逆罪

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精選版 日本国語大辞典 「五無間業」の意味・読み・例文・類語

ごむけん‐ごう‥ゴフ【五無間業】

  1. 〘 名詞 〙 無間地獄(むけんじごく)におちる五種重罪。母を殺すこと、父を殺すこと、阿羅漢を殺すこと、僧の和合を破ること、仏身を傷つけることの五つをいう。五逆罪。五無間の罪。五無間
    1. [初出の実例]「もし人ありて、この生に五無間業をつくれる、かならず順次生に地獄におつるなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)三時業)
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐一七〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五無間業」の意味・わかりやすい解説

五無間業
ごむけんごう

五逆罪」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の五無間業の言及

【罪】より

… 仏教における罪は法(ダルマ)にそむく行為,戒律に反する行為であり,その代表的なものが〈五逆〉ないし〈五逆罪〉である。すなわち(1)母を殺すこと,(2)父を殺すこと,(3)僧(阿羅漢)を殺すこと,(4)仏の身体を傷つけること,(5)教団の和合一致を破壊することの5種の罪をいい,無間(むげん)地獄に堕ちる罪であるから〈五無間業(ごむげんごう)〉ともいうが,これは基本的には同じ仏教でいう〈五悪〉(または〈十悪〉)や,キリスト教でいう〈七大罪seven deadly sins〉などと同じく道徳的規範に反する罪悪に属する。ところがのちになると,人間存在そのものが罪に覆われたものであるとの自覚があらわれ,それが極楽や地獄などの他界観や応報思想と結びついて浄土教的な罪業観が生じた。…

※「五無間業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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