20世紀日本人名事典 「井汲卓一」の解説
井汲 卓一
イクミ タクイチ
昭和期の経済学者 東京経済大学名誉教授。
- 生年
- 明治34(1901)年4月1日
- 没年
- 平成7(1995)年7月25日
- 出生地
- 滋賀県曽根村
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部独文科〔大正14年〕卒
- 学位〔年〕
- 経済学博士
- 主な受賞名〔年〕
- 勲三等旭日中綬章〔昭和58年〕
- 経歴
- 大正14年富山高校講師、15年教授、昭和2年日大講師。4年産業労働調査所員。6年共産党に入党。このころ「日本資本主義発達史講座」の編集に従事。この間、検挙2回。9年理研産業団に入り、理研鉱業支配人。戦後の21年経団連調査員、国民経済研究協会研究員、理事を経て、30年高崎短大教授。32年東京経済大学教授となり、42年同大学長。景気循環論、現代資本主義論、国家独占資本主義論において「井汲理論」を展開、開かれた現代的マルクス主義創造の潮流を達成した。著書に「現代資本主義と景気循環」「国家独占資本主義論」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報