亢竜悔いあり(読み)コウリョウクイアリ

デジタル大辞泉 「亢竜悔いあり」の意味・読み・例文・類語

亢竜こうりょういあり

《「易経」乾卦から》天に昇りつめた竜は、あとは下るだけになるので悔いがある。栄達を極めた者は、必ず衰えるというたとえ。
[類語]始め有るものは必ず終わり有り満は損を招く月満つればすなわ朝顔の花一時ひととき槿花きんか一日いちじつの栄盛者必衰じょうしゃひっすい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「亢竜悔いあり」の解説

亢竜悔いあり

ものごとは、盛りを極めると必ず衰える、ということのたとえ。

[使用例] 積極よりは消極、活動よりはねいせい革新よりは保旧をとる方が得策相違ない。亢龍は悔があつても、かつのうにはとががない[桑原隲蔵支那人の猜疑性|1927]

[由来] 「易経けん」に出て来ることば。「亢竜悔い有り(昇り詰めてしまった竜は、あとは落ちるしかないと気づいて後悔する)」とは、「最高の状態は長くは続かない」ということだ、と解説されています。

[解説] 「亢竜」は「こうりょう」と読むこともあります。

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