日本大百科全書(ニッポニカ) 「京都サンガFC」の意味・わかりやすい解説
京都サンガFC
きょうとさんがえふしー
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)所属クラブ。欧文表記はKYOTO SANGA F.C.。法人名は「株式会社京都パープルサンガ」。京都市をホームタウンとし、京都府を活動区域とする。ホームスタジアムは京都市西京極(にしきょうごく)総合運動公園陸上競技場兼球技場(収容人員2万0242)。チーム名は古都・京都にちなんで仏教用語の「仲間・群れ」を意味するサンガ(SANGA、サンスクリット語)から。クラブカラーはパープル。マスコットは金閣寺や平等院の装飾でも知られる鳳凰(ほうおう)と、すべての鳥の王といわれる不死鳥をモチーフにした「パーサくん」。2003年に登場した女の子の友達は、一般公募により京都の地名に似合った「コトノちゃん」と名づけられた。
1922年(大正11)に京都紫郊(しこう)クラブとして創部。1954年(昭和29)京都紫光サッカークラブに改称し、1972年から日本サッカーリーグ二部に参加した。1992年(平成4)には第1回JFL二部に参加、翌1993年にJFL一部に昇格を果たし、チーム名を教育研究社FC京都パープルサンガに改称した。1994年に株式会社京セラパープルサンガを設立、株式会社京都パープルサンガに改称し、Jリーグ準会員となる。1996年にJリーグに昇格した。2001年にディビジョン2(J2)に降格したが、1年でディビジョン1(J1)復帰を果たす。2004年J2降格、2006年J1復帰、2007年J2降格。2007年チーム名を現名称に変更。2008年からJ1に復帰している。
獲得したおもなタイトルは、天皇杯優勝1回である(2010年5月現在)。
過去に在籍した選手には、ラモス瑠偉(るい)(1957― )、三浦知良(かずよし)(1967― )、松井大輔(だいすけ)(1981― )、韓国代表の崔龍洙(チェヨンス)(1973― )、朴智星(パクチソン)(1981― )らがいる。
[中倉一志]