米の代替として考えられた合成米。米は古くから日本人の主食であり、明治・大正期においても国内生産は需要に追い付けなかったので、米の形をした食品を、たとえばトウモロコシを削ったり、あるいは穀粉を固めてつくろうとする試みがかなり古くから多数なされてきた。1953年(昭和28)、国内の余剰デンプンと輸入小麦粉をこねたうえ、米粒の形に整形したものが人造米あるいは合成米として市場に現れた。しかし食味のうえで問題があり、またその後、米の増産によって姿を消した。ただしビタミン類、無機質やアミノ酸の添加が容易にできる利点があり、強化人造米をつくるのに適している。事実タイで試験的に学童に投与されたリジン強化米は人造米であった。
[不破英次]
…米飯はごく少量で副食はヒジキの塩煮だけ,またはふすまを混ぜたパンに,副食はカボチャとダイコン,ニンジンの葉の塩煮などで,肉も魚も皆無,それでもホームには風雨寒暑をいとわず長蛇の列ができた。その後に麦を材料とした人造米が規制外の主食として短期間だけ代用されたが,51年には鉄道旅客だけを対象に“等外米(くず米)”が各駅弁業者に限り特配されるようになり,このころから幕の内弁当も復活し,地方色豊かな,アイデアをこらした駅弁が現れ始める。握飯にたくあんだけの駅弁にとって代わる弁当らしい駅弁の第1号は,山陽鉄道会社線の神戸~姫路の山陽線部分開通の翌1889年(月日は不詳)に売り出された。…
※「人造米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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