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人間本性論 にんげんほんせいろんA Treatise of Human Nature

世界大百科事典 第2版の解説

にんげんほんせいろん【人間本性論 A Treatise of Human Nature】

18世紀イギリスを代表する哲学者D.ヒューム主著。《人性論》とも訳される。1739年に第1編《知性について》と第2編《情緒について》とが,40年に第3編《道徳について》と《付録》とが刊行された。副題〈実験的方法を精神的主題に導入する一つの試み〉が示しているように,本書は,人間が経験的に営む世界の〈観察〉を通して,人間の条件=本性を探究しようとしたものであり,いわば,ニュートン力学の方法を〈人間の学〉としての道徳哲学に適用しようとする企てであった。

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世界大百科事典内の人間本性論の言及

【ヒューム】より

…18歳ころ,おそらく神の存在を因果律によって論証する伝統的立場への深刻な疑問を媒介として〈思想の新情景〉を経験し,以後ヒュームは,ニュートンの自然学とロックの認識論とを主たる導きの糸としながら〈真理への一つの新しい手段〉の探究に着手することになる。その最初の成果が,34年から37年まで滞在したフランスで執筆され,39年と40年とにロンドンで出版された《人間本性論》であった。その後精力的な執筆活動を続け,41年から62年までに,《人間本性論摘要》《道徳・政治論集》《人間知性研究》《政治論叢》《イギリス史》や,〈宗教の自然史〉を含む《小論文四篇》などを次々と刊行,思想家としての地位を不動のものとする。…

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