道徳哲学(読み)どうとくてつがく

精選版 日本国語大辞典「道徳哲学」の解説

どうとく‐てつがく ダウトク‥【道徳哲学】

〘名〙 (moral philosophy の訳語) 人間の行為・態度・目的・結果などの正邪・善悪・有徳・悪徳についての判断を問題にし、その判断が基づく原理や体系を明らかにする哲学。
※美的生活を論ず(1901)〈高山樗牛〉五「道徳哲学の歴史は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の道徳哲学の言及

【経済哲学】より

…その結果,K.R.ポッパー流の経験的反証可能性に関する議論が経済哲学の中心を占めており,理論仮説の前提をなす公理,公準あるいは基本的仮定に関する意味解釈は形而上学に属するとして退けられる傾向にある。しかし経済学は,その歴史をふりかえってみると,モラル・フィロソフィーつまり道徳哲学のうちに含まれていたのである。つまりそれは,自然の学と区別された意味での人間の学であり,J.ロックやD.ヒュームらの人性論や社会哲学を踏襲するものであった。…

【社会科学】より

… 経験主義哲学が倫理学説になったものが,人間行為の善悪の判断基準を幸福の実現に求める功利主義である。功利主義の倫理学説は,イギリスにおいてハチソン,スミス,ベンサム,ミル父子の流れによって担われた道徳哲学moral philosophyをつくり出し,これを母体としてスミスからJ.S.ミルにいたる古典派経済学が生み出された。功利主義が経済学の母体となったのは,それが個人主義的合理主義を根拠づけ,後者から〈経済人〉(ホモ・エコノミクス)思想が導出されたことによる。…

【道徳】より

…モラルという日本語をも含め,総じて近代語においては,第3の意味に重点がある。 道徳に関する哲学は倫理学(英語ではethics,ドイツ語ではEthik),あるいは道徳学(ドイツ語ではMoral),道徳哲学(英語ではmoral philosophy)と呼ばれる。moral philosophyは近代イギリスでは元来は精神哲学というほどの広い意味のものであり,たとえばA.スミスがグラスゴー大学で講義したそれは,神学,倫理学(《道徳感情論》),法学,および経済学という四つの部分から成り立っていた。…

※「道徳哲学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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