仏陀寺(読み)ぶつだじ

日本歴史地名大系 「仏陀寺」の解説

仏陀寺
ぶつだじ

[現在地名]上京区鶴山町

大蔵院と号し、西山浄土宗。本尊阿弥陀如来坐像は平安時代の寄木造で、国指定重要文化財。「帝王系図」によれば、天暦六年(九五二)二月朱雀天皇が当寺にて落飾法諱を仏陀寿としたのにちなむ寺号。また康保四年(九六七)五月村上天皇も落飾、このため両天皇を開基と伝える。「応仁記」に「二条京極ノ宅ヨリ屋形ノ前ナル仏陀寺」とあり、「山城名勝志」はもと春日万里かすがまでの小路にあったと推定する。「宣胤卿記」永正一五年(一五一八)七月一七日条によると、文明一〇年(一四七八)邦諫暁堂を中興として土御門西洞院つちみかどにしのとういん(現上京区)に再建されたが、永正四年六月細川氏の内部対立から、細川澄元の被官三好之長が居住していたため、放火された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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