仕入銀(読み)しいれぎん

精選版 日本国語大辞典 「仕入銀」の意味・読み・例文・類語

しいれ‐ぎん【仕入銀】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代都市問屋地方生産者または商人に与えた資本の前貸金。これによって、問屋は利潤や資本利子を得るだけでなく、商品入手を確実にし、先物仕入れによる時間的差異による価格の変動利益も得た。取替銀為替銀仕入金。〔大阪商業習慣録(1883)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仕入銀」の意味・わかりやすい解説

仕入銀
しいれぎん

江戸時代,特に大坂問屋商人などが直接生産者または仲買人に投下した前貸金の一種。問屋はこれによって商品を安全に確保し,かつ利子をも取得して利潤をあげた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android