付替える(読み)ツケカエル

デジタル大辞泉 「付替える」の意味・読み・例文・類語

つけ‐か・える〔‐かへる〕【付(け)替える】

[動ア下一][文]つけか・ふ[ハ下二]以前のものにかえて別のものをつける。「蛍光灯に―・える」「値札を―・える」
[類語]取り替える入れ替える差し替える引き替えるすり替える振り替える挿げ替える置き換える切り替える組み替える詰め替える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「付替える」の意味・読み・例文・類語

つけ‐か・える‥かへる【付替】

  1. 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]つけか・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 室町時代頃からヤ行にも活用した )
  2. 取りかえて別のものにする。他のものをつける。また、取って別のものにつける。とりかえる。
    1. [初出の実例]「鶯は〈略〉夏・秋の末まで老いごゑに鳴きて、むしくひなど、ようもあらぬ者は、名を付けかへていふぞ」(出典:枕草子(10C終)四一)
    2. 「もも引の破をつづり笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)旅立)
  3. 灯火を他のもにかえて点じる。
    1. [初出の実例]「夫婦は表の間の物を片寄せて、ランプを行灯に点(ツ)け替へて床を敷いた」(出典:虻(1910)〈青木健作〉三)
  4. 商取引で、一度依頼した人の分を他の人に移して新しい取引とみなす。一度決めた取引を他のものとかえる。一度約束した金利の利率を途中で変更する。
  5. 他地方にある三つの銀行間において、現金を用いず、帳簿上の為替(かわせ)資金の移動を行なって、為替の帳じりを決済する。

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