切替える（読み）キリカエル

デジタル大辞泉

きり‐か・える〔‐かへる〕【切（り）替える／切（り）換える】

［動ア下一］［文］きりか・ふ［ハ下二］今までのものをやめて別のものにする。「考え方を―・える」「テレビのチャンネルを―・える」「新制度に―・える」
[類語]入れ替える・取り替える・差し替える・付け替える・引き替える・すり替える・振り替える・挿げ替える・置き換える・組み替える・詰め替える

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

きり‐か・える‥かへる【切替・切換】

1. 〘 他動詞 ア行下一（ハ下一） 〙
   [ 文語形 ]きりか・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙
2. ① 切り取ってかえる。他のものと入れ替える。
   1. [初出の実例]「洗ひざらしの鳴海の浴衣を前と後を切(キ)りかへて膝のあたりは目立ぬやうに小針のつぎ当」(出典：にごりえ（1895）〈樋口一葉〉四)
3. ② 今までのものをやめて、他のもの、新しいものに変える。連続してきた物事を断ち切って、別の物事に変える。
   1. [初出の実例]「この書、久しく牧之にたのまれ候へ共、さるいとま無之故、四、五ヶ年前に無拠著述を断り候に付、牧之、切かえて京山にたのみ候」(出典：小津桂窓宛馬琴書簡‐天保八年（1837）八月一一日)
4. ③ 証書などを書き替えて効力を更新する。
   1. [初出の実例]「のこりで二七日の日なしをきりかいておきやれ」(出典：洒落本・契情買虎之巻（1778）一)
5. ④ 両替えをする。兌換(だかん)する。

切替えるの補助注記

③の洒落本の例は「きりかえて」のなまった形。

出典　精選版 日本国語大辞典