置換える(読み)オキカエル

デジタル大辞泉 「置換える」の意味・読み・例文・類語

おき‐か・える〔‐かへる〕【置(き)換える/置(き)替える】

[動ア下一][文]おきか・ふ[ハ下二]
物をどかして他の物をそのあとに置く。「床の間置物生け花に―・える」「ここはもう少し的確な表現に―・えたい」
置き場所を他にかえる。「机を窓際に―・える」
[類語]入れ替える取り替える差し替える付け替える引き替えるすり替える振り替える挿げ替える切り替える組み替える詰め替える

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「置換える」の意味・読み・例文・類語

おき‐か・える‥かへる【置換】

  1. 〘 他動詞 ア行下一(ハ下一) 〙
    [ 文語形 ]おきか・ふ 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙
  2. 置く場所を換える。
    1. [初出の実例]「つゆにてもをきかへてける心ざし猶ありのみとみるぞうれしき」(出典:相模集(1061頃か))
  3. あるものを取り去って、そこに他のものを置く。
    1. [初出の実例]「そこで歴史までも『かも知れぬ』を『である』に置き換へてしまったのです」(出典:西郷隆盛(1918)〈芥川龍之介〉)
  4. もと質物を新しい質物に替える。
    1. [初出の実例]「貧乏人の衣がへ冬のを夏にをきかへて、七月ぎりにやり水の流れを買ふて仕立物」(出典:浄瑠璃・曾我五人兄弟(1699頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android