伊井友三郎(読み)イイ トモサブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「伊井友三郎」の解説

伊井 友三郎
イイ トモサブロウ


職業
新派俳優

本名
伊井 義太郎

旧名・旧姓
甲野

別名
前名=中村 助丸,大谷 友三郎(オオタニ トモサブロウ)

生年月日
明治32年 3月15日

出生地
東京市日本橋区蠣殻町(東京都 中央区)

経歴
明治43年中村駒助(のちの6代目大谷友右衛門)に入門、中村助丸、のち東次郎と名乗る。大正9年4月師匠の改名で大谷友三郎となり、名題に昇進。14年マキノプロと映画出演契約を結び、「池田屋騒動」「闇の森」「照る日くもる日」などに主演。33歳で新派俳優・伊井蓉峰娘婿となり、伊井友三郎の名で新派に入った。「婦系図」の主税や「二筋道」の阿久津役が当たり芸で、美貌義父に似た発声で人気を得る。戦後も古風な新派俳優として活躍。

没年月日
昭和46年 8月13日 (1971年)

親族
義父=伊井 蓉峰(新派俳優)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「伊井友三郎」の解説

伊井 友三郎
イイ トモサブロウ

明治〜昭和期の新派俳優



生年
明治32(1899)年3月15日

没年
昭和46(1971)年8月13日

出生地
東京市日本橋区蠣殻町(現・東京都中央区)

本名
伊井 義太郎

旧姓(旧名)
甲野

別名
前名=中村 助丸,大谷 友三郎(オオタニ トモサブロウ)

経歴
明治43年中村駒助(のちの6代目大谷友右衛門)に入門、中村助丸、のち東次郎と名のる。大正9年4月師匠の改名で大谷友三郎となり、名題に昇進。14年マキノプロと映画出演契約を結び、「池田屋騒動」「闇の森」「照る日くもる日」などに主演。33歳で新派俳優・伊井蓉峰の娘婿となり、伊井友三郎の名で新派に入った。「婦系図」の主税や「二筋道」の阿久津役が当たり芸で、美貌と義父に似た発声で人気を得る。戦後も古風な新派俳優として活躍。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊井友三郎」の解説

伊井友三郎 いい-ともさぶろう

1899-1971 明治-昭和時代の俳優。
明治32年3月15日生まれ。41年歌舞伎役者6代大谷友右衛門の弟子となり市村座初舞台。大谷友三郎の名で二枚目をつとめ,大正14年からマキノプロで映画に出演。昭和6年伊井蓉峰(ようほう)の婿養子となり改名,以後新派で活躍した。昭和46年8月13日死去。72歳。東京出身。旧姓は甲野。本名は義太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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