伊兵衛(読み)いへえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊兵衛」の解説

伊兵衛(2) いへえ

?-? 江戸時代中期の漂流民。
陸奥(むつ)佐井村(青森県)の多賀丸乗組員。延享元年(1744)遭難し,千島列島漂着。カムチャツカ,オホーツクとうつり,他の4名とともにペテルブルグにおくられ,アカデミー付属日本語学校の教師となる。宝暦4年イルクーツクの日本語学校教師となった。天明2-6年(1782-86)の間に同地で死去。陸奥閉伊(へい)郡(岩手県)出身。ロシア名はワシリー=パノフ。

伊兵衛(1) いへえ

?-1624 江戸時代前期のキリシタン
洗礼名はマチヤス。カルバリョ神父らとともに陸奥(むつ)仙台藩役人に捕らえられる。水沢拷問(ごうもん)をうけたが信仰をすてず,仙台に連行され,元和(げんな)10年2月18日広瀬川河原で水責めにされて死去した。相模(さがみ)(神奈川県)出身。名は次(治)兵衛とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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