伊勢の上人(読み)いせのしょうにん

精選版 日本国語大辞典 「伊勢の上人」の意味・読み・例文・類語

いせ【伊勢】 の 上人(しょうにん)

  1. 伊勢国宇治山田(三重県伊勢市)の尼寺慶光院の住職称号。この寺の三世清順が諸国勧進(かんじん)して、宇治橋を作りかえた功績によって後奈良天皇から上人の称号を賜わったのにはじまる。住職は江戸時代までは宮家息女がなり、伝奏を経て、ただちに紫衣を許された。
    1. [初出の実例]「伊勢の上人。永祿元年日記(記者不詳)、後六月三日、中山亜相(神宮伝奏)被談云、去月廿三日神宮(外宮)上棟無事令沙汰之由、注進有之、或比丘尼号上人」(出典:随筆・年山紀聞(1702)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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