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伊勢遺跡 いせいせき

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知恵蔵の解説

伊勢遺跡

滋賀県守山市で2003年2月、古代中国の紅焼土(こうしょうど)のように竪穴住居の床面を焼き固めた初の「焼床(やきどこ)」工法が確認された、1世紀ごろ(弥生時代後期)の大規模遺跡。建物は一辺13.6mの四角い構造で、屋内の棟持ち柱(むなもちばしら)で屋根を支え、床には直径2cm前後の穴が多数開けられていた。特殊な建物だったらしい。同遺跡は東西約750m、南北約400mの範囲に直径約220mの円を描くように配置された約30棟の建物跡があり、その円の内側には楼閣(ろうかく)、祭殿などが建てられていた。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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国指定史跡ガイドの解説

いせいせき【伊勢遺跡】


滋賀県守山市伊勢町・阿村町、栗東(りっとう)市野尻にある集落跡。県の南東部、野洲(やす)川が形成した標高100m程度の微高地に営まれた弥生時代後期を中心とする集落跡で、1981年(昭和56)に発見され、その後の発掘調査によって、東西約700m、南北約450mの楕円形に広がる範囲がわかった。縄文時代後期から室町時代にかけての複合遺跡であるが、弥生時代後期の建物跡としては、床面を焼き固めた焼床(やきどこ)をほどこした大型の竪穴(たてあな)住居や大型掘立柱建物などが確認されている。遺跡の西側には、溝を挟んで方形の周溝墓が築かれ、東端には幅約7m、深さ2m以上の堀のような大溝があり、南側には川があったと推測される。建物の外側に棟持(むなも)ち柱のある独特の大型建物も確認され、床面積が88m2を超える掘立柱建物を中心に、計画的に配置された4棟の建物を四角く囲む2重の柵もあり、政治や祭祀が行われた場所ではないかと考えられる。2012年(平成24)に国の史跡に指定された。JR東海道本線栗東駅から徒歩約10分。

出典|講談社
(C)Kodansha 2013.
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