佃遺跡（読み）つくだいせき

日本歴史地名大系 「佃遺跡」の解説

佃遺跡
つくだいせき

[現在地名]東浦町浦 佃など

大阪湾側に面した東浦海岸から約五〇〇メートル山側の地点に位置し、標高四―一二メートルの段丘上、およびそれに続く低湿地にある。低湿地は湿地性の堆積物によって形成された沖積地で、一次堆積のアカホヤ火山灰が広く積っている。淡路島においては縄文時代の遺跡の発掘調査例はほとんどなく、遺構などの詳細な調査資料は皆無であったが、平成三年（一九九一）から同四年に当遺跡で発掘調査が実施された。縄文時代前期末―晩期、弥生時代、奈良時代、平安時代末から中世の遺物が出土している。集落の最盛期は縄文時代後期から晩期、平安時代末―鎌倉時代にかけてである。

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出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

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