(読み)チョ

デジタル大辞泉 「佇」の意味・読み・例文・類語

ちょ【佇】[漢字項目]

[音]チョ(漢) [訓]たたずむ
立ち止まってじっとしている。たたずむ。「佇立
[補説]「竚」は異体字

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精選版 日本国語大辞典 「佇」の意味・読み・例文・類語

たたずみ【佇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たたずむ(佇)」の連用形名詞化 )
  2. 立ち止まっていること。その場にとどまっていること。また、ありさま。
    1. [初出の実例]「格外出頭の英霊をもほっつめせめつめて許さぬが、林際宗のたたずみだ」(出典:巨海代抄(1586‐99)下)
  3. 身の置きどころ。生活。くらし。
    1. [初出の実例]「我一跡を諒取(かすめとり)身の彳(タタスミ)もならず」(出典浮世草子・新御伽婢子(1683)一)
    2. 「鯉、ふなの娘と密通し、水中のたたずみ成がたく」(出典:咄本・楽牽頭(1772)水中の恋)

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普及版 字通 「佇」の読み・字形・画数・意味


7画

(異体字)竚
10画

[字音] チョ
[字訓] たたずむ・まつ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ちよ)。は貯。ものを収蔵する箱の形。〔説文新附〕八上に「久しく立つなり」という。に門の意があり、ものかげに佇立することをいう。

[訓義]
1. たたずむ、とどまる、久しく立つ。
2. まつ、まちのぞむ。
3. ・貯と通じ、つむ、たくわえる。

[古辞書の訓]
名義抄〕佇 タタズム・マツ・トドマル・トドム・ツモル・ネガフ・サフラフ・タクハフ・ウカカフ・ヤスラフ・マレナリ・ノゾム・ヒサシ・ノリ・ハムベリ・タテリ・トナフ/佇 タチモトホル

[熟語]
佇結・佇見佇眷佇思佇軸佇想・佇・佇遅佇念佇眄佇望・佇立
[下接語]
延佇・企佇・久佇・凝佇・傾佇・眷佇・宵佇・遅佇・躊佇

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