佐佐婆神社(読み)ささばじんじや

日本歴史地名大系 「佐佐婆神社」の解説

佐佐婆神社
ささばじんじや

[現在地名]篠山市畑宮

馬場跡の両側に松並木が続く。旧県社。現祭神は天忍穂耳命・応神天皇・後鳥羽天皇・天児屋根命・表筒男命・中筒男命・底筒男命。社号の佐佐婆は楽々庭明神とも称していることから神楽の際に手にもつ小竹の葉と関連づける説がある(神祇志料)。「延喜式」神名帳に記す丹波国多紀たき郡九座の一つ「佐々婆神社」に比定される。建保年中(一二一三―一九)山城石清水いわしみず八幡宮から分霊を勧請し、延応元年(一二三九)合祀した。同年後鳥羽天皇が隠岐国で没すると、仁和寺宮法助法親王および准后の作った霊代を当社相殿に祀り、承明門院は境内に宝塔を設け、冠・装束を納めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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