佐倍乃神社(読み)さえのじんじや

日本歴史地名大系 「佐倍乃神社」の解説

佐倍乃神社
さえのじんじや

[現在地名]名取市愛島笠島 西台

高館たかだて丘陵から東へ延びる愛島めでしま丘陵のつけ根に鎮座する。祭神猿田彦大神・天鈿女命など。旧郷社。近世道祖神社と称し、明治七年(一八七四)古称にちなみ佐倍乃神社と改称(名取市史)。同四一年愛島塩手の佐具叡しおてのさくえ神社を合祀した。現在は一般に道祖神社とよばれている。道祖神社は、社伝によれば日本武尊東征の際の勧請という。「封内風土記」では垂仁天皇の時八津やつ峰に鎮座、雄略天皇の時宮社が造営された。しかし慶長年中(一五九六―一六一五)野火により宮社と古文書類が焼失したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android