名取市(読み)なとり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

名取〔市〕
なとり

宮城県中部,名取川下流域,仙台市の南に接する市。1955年増田町,閖上町の 2町と下増田村,館腰村,愛島村,高舘村の 4村が合体して名取町となり,1958年市制。中心市街地の増田は仙台藩時代陸羽街道(→奥州街道)の宿場町。西部の高舘,愛島丘陵の基部を縫って,古い東街道(あずまかいどう)が通り,熊野那智神社,佐倍乃神社(さえのじんじゃ。道祖神社),実方中将(さねかたちゅうじょう)の墓などの史跡がある。名取川の自然堤防上では野菜,花卉の施設園芸が行なわれる。名取川河口の閖上は古くからの漁港で,仙台湾底引網漁業の基地として 1960年新漁港が完成した。ビール醸造,電気機器,精密機器,鉄鋼などの工場もある。仙台市のベッドタウン化が進む。植松にある国の史跡,雷神山古墳(らいじんやまこふん)は東日本最大の前方後円墳。中央部を東北新幹線,JR東北本線,国道4号線が貫通。また南東の岩沼市との境界に仙台空港がある。2011年,東北地方太平洋沖地震に伴う津波により大きな被害を受けた。面積 98.17km2。人口 7万6668(2015)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

僥倖

[名](スル)1 思いがけない幸い。偶然に得る幸運。「僥倖を頼むしかない」「僥倖にめぐりあう」2 幸運を願い待つこと。「生死の境の中に生きることを―しなければならない運命」〈有島・生れ出づる悩み〉...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

名取市の関連情報