佐喜浜城跡(読み)さきはまじようあと

日本歴史地名大系 「佐喜浜城跡」の解説

佐喜浜城跡
さきはまじようあと

[現在地名]室戸市佐喜浜町 舟場

佐喜浜川の南岸、支流唐の谷とのたに川との合流点西側に孤立する標高九五メートルほどの小山にある。周囲を川と湿地に囲まれ、山上に空堀石垣の跡がわずかに残る。城麓にはかつて舟着場があったと考えられるから、四方への連絡には船が利用されたものと思われる。城主は大野家源内左衛門貞義。

大野家氏は文安二年(一四四五)の佐喜浜川内かわち神社の棟札銘(「南路志」所引)に「小工大野家守国」とみえるのが早く、大工棟梁家柄であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android