佐料城跡(読み)さりようじようあと

日本歴史地名大系 「佐料城跡」の解説

佐料城跡
さりようじようあと

[現在地名]高松市鬼無町佐料

佐料公会堂の北側一帯、標高約一二―一五メートルの微高台地にある香西氏の居城で、本城勝賀かつが城に対し日常の居館であったとされる。畑地一角に幅四―五メートル、長さ約八〇メートルのL字型の水濠が残る。内堀とよばれ、周辺は城の内とよばれる。北西隅に「北堀」の屋号をもつ民家があり、ほぼ六五メートル四方の城の内が推定される。ここを主郭とし居館があったのであろう。なお南側の地形から一郭が推定されていて、居館との複郭であったと想定されている。付近には城の台・馬場の谷・東門・御屋敷などの地名や屋号が残る。当城の築城時期は不明であるが、「香西記」所収の香西氏略系譜によると資村は承久の乱後阿野あや・香川二郡を賜り、佐料城に入ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む