20世紀日本人名事典 「佐橋滋」の解説
佐橋 滋
サハシ シゲル
昭和期の官僚 元・余暇開発センター理事長;元・通産事務次官。
- 生年
- 大正2(1913)年4月5日
- 没年
- 平成5(1993)年5月31日
- 出生地
- 岐阜県土岐市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大法学部政治学科〔昭和12年〕卒
- 経歴
- 昭和12年商工省(現・通産省)に入り、役人らしからぬ異色ぶりで、“佐橋派”と呼ばれる一人脈を形成するに至る。36年企業局長時代に、企業の再編成促進のための「特定産業振興臨時措置法案」(不成立)を再三提出したことや、事務次官時代(39〜41年)の三木武夫通産相とのコンビは特に有名。当時の通産省を題材にした城山三郎の小説「官僚たちの夏」の主人公のモデルとなった。41年に退官し、47年余暇開発センターの初代理事長に就任、余暇や平和問題に活発な発言を続けた。著書に「異色官僚」「日本への直言」「余暇を考える」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報