佐白山観世音寺(読み)さしろさんかんぜおんじ

日本歴史地名大系 「佐白山観世音寺」の解説

佐白山観世音寺
さしろさんかんぜおんじ

[現在地名]笠間市笠間

佐白山の北西麓にある。曹洞宗、本尊は十一面千手観音。坂東三十三観音の二三番札所。当寺に伝わる正福寺縁起によると白雉二年(六五一)に三白山三白寺として建立されたが、のちに三白山正福(しようふく)寺と改められ、真言宗の勅願寺となる。平安時代後期には佐白山に伽藍と百坊を構え、当地方に強大な勢力をもったが、鎌倉初期に笠間時朝に攻め滅ぼされる。天正一八年(一五九〇)山中の宝勝(ほうしよう)坊を勝福(しようふく)寺と改称し、本堂(五間四方)・仁王門などを再建する。中興開山は宥明。三重宝塔は笠間広道が寄進する(聚成笠間誌)。のち貞享三年(一六八六)に正福寺と改称。江戸初期には巡礼者で賑ったが、城内にあったため明暦の大火(一六五七)をきっかけに巡礼が禁じられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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