佐藤喜一郎(読み)さとうきいちろう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「佐藤喜一郎」の意味・わかりやすい解説

佐藤喜一郎
さとうきいちろう
(1894―1974)

三井系企業グループの代表的実業家。横浜市の会社員の長男に生まれる。1917年(大正6)東京帝国大学法科卒業後、三井銀行に入行。ニューヨーク大阪支店長などを経て、1946年(昭和21)に帝国銀行(1943年三井・第一銀行の合併により設立)の頭取就任財閥解体や第一銀行の分離などを処理し、さらに新発足期の三井銀行の社長(1954年就任)・会長として同行の経営にあたった。また三井系のリーダーとして経済団体連合会(現、日本経済団体連合会)副会長などを務めた。

[杉山和雄]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤喜一郎」の解説

佐藤喜一郎 さとう-きいちろう

1894-1974 昭和時代銀行家
明治27年1月22日生まれ。三井銀行にはいり,ニューヨーク,大阪などの支店長をへて,昭和21年合併後の帝国銀行頭取。29年新発足した三井銀行の社長,34年会長となる。三井系企業のリーダーとして経団連副会長などを歴任。昭和49年5月24日死去。80歳。神奈川県出身。東京帝大卒。

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